韓国の国民俳優、アン・ソンギ主演
昨今の韓国映画の隆盛の原点にある、激動の時代の名作映画2本を連続公開!!

『風吹く良き日』(1980)
本邦劇場初公開!!
監督・脚本:イ・ジャンホ
原作:チェ・イルナム
製作:イ・ウソク
撮影:ソ・ジョンミン
音楽:キム・ドヒャン
出演:アン・ソンギ / イ・ヨンホ / キム・ソンチャン / ユ・ジイン / キム・ボヨン
1980/カラー/シネスコ/113分
第19回(1980) 大鐘賞―監督賞(イ・ジャンホ)・編集賞・最優秀新人賞(アン・ソンギ)
第17回(1981) 百想芸術大賞―作品賞・男子新人演技賞(キム・ソンチャン)
発展途上にあったソウルの街の喧騒、そこに生きる若者をリアルに描く
韓国ニューウェーブの第一人者、イ・ジャンホ監督復帰第1作
ソウルの街はずれで出会った地方出身者の3人の青年、中華料理店の出前持ちトッペ(アン・ソンギ)、理髪店の下働きチュンシク(イ・ヨンホ)、ホテルの使い走りキルナム(キム・ソンチャン)。彼らは互いに励まし合い、反発し合いながら暮らしている。人生に生きがいも希望も持てぬ彼らではあったが、それぞれ想いを寄せる相手がいて、街から離れられないでいた。そんなある日、チュンシクが傷害事件を起こし…。
イ監督は1976年芸能界風紀取締り事件で映画製作を禁じられるが、それが韓国社会を新たに捉えなおす契機ともなり、復帰第一作としてソウルの現状を描く本作を完成させた。アン・ソンギもまた、学業に専念するため一度は俳優業を引退していたが、映画界復帰作『兵士と娘たち』(1977/キム・ギ監督)に続く本作の出演で、再びスターダムにのし上がり、以後、イ監督とともに韓国ニュー・ウェーブを牽引していくことになる。
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『鯨とり ナドヤカンダ』(1984)
23年ぶりのリバイバル上映!!
監督:ぺ・チャンホ
原作・脚本:チェ・イノ
製作:ファン・ギソン
撮影:チェン・グァンソク
音楽:キム・スチョル
出演:アン・ソンギ / キム・スチョル / イ・ミスク / イ・テグン
1984/カラー/シネスコ/112分
第4回(1984) 映画評論家協会賞―最優秀作品賞・監督賞(ペ・チャンホ)
第20回(1984) 百想芸術大賞―大賞・作品賞・新人賞(キム・スチョル)
第1回(1985) 東京国際映画祭出品作品
1984年、韓国国内最高観客動員を記録した大ヒット作
アン・ソンギの新しい才能を発掘したロードムービー
ピョンテ(キム・スチョル)は、結婚するまで童貞を守ろうと考えているような内気でうだつのあがらない大学生。彼はひょんなことで出会ったインテリ浮浪者「親分」(アン・ソンギ)に連れて行かれた売春宿で、失語症の少女チュンジャ(イ・ミスク)と出会う。彼女と一夜を共にしたピョンテは、チュンジャが東海(日本海)の離島の出身と知り、彼女を救出して故郷に送り届けてやる決心をする。そして、売春宿の主人らに追われながら、3人の涙と笑いの逃避行が始まる。
題名である「鯨とり」とは、韓国語で「大きな目的を目指す、夢をつかむ」という意味の隠語。ミュージシャンとして有名なキム・スチョルが主役のピョンテを演じ、後に『情事』,『燃ゆる月』などに出演するベテラン女優イ・ミスクの若き日の代表作でもある。インテリ浮浪者を演じるアン・ソンギの躍動感あふれる演技が観るものの記憶に残る。