作品詳細

父の初七日
2012年3月3日(土)東京都写真美術館ホール
銀座シネパトスほか全国順次ロードショー
製作・監督:ワン・ユーリン(王育麟)
原作・脚本・監督:エッセイ・リウ(劉梓潔)
出演:ワン・リーウェン(王莉雯) / ウー・ポンフォン(吳朋奉) / チェン・ジャーシャン(陳家祥)
チェン・タイファー(陳泰樺) / タイ・バオ(太保)
2009 / 台湾 / 92分 / カラー / ビスタ / 35㎜ / 原題:『父後七日』
提供:マクザム / パルコ / 太秦 配給・宣伝:太秦
協力:日本緑茶センター株式会社 / 茶語(Cha Yū)新宿髙島屋店
日本中国茶普及協会 / 横浜大世界
後援:台北駐日経済文化代表処
父の死から葬儀までの喧騒の7日間を描いた優しさ溢れる物語
大きな感動と共感を呼び、台湾で異例のロングラン上映!!
2010年、台湾のアカデミー賞にあたる金馬賞で7部門にノミネートされ、自身の小説を脚色したエッセイ・リウが最優秀脚色賞、軽妙な道士を演じたウー・ポンフォンが最優秀助演男優賞に選ばれた本作は、小規模で公開されたにも関わらず、口コミで評判となり、台湾全土に拡大上映!稀にみるロングランヒットを記録しました。原作は監督も務めたエッセイ・リウの散文「父後七日」。散文とは小説や評論のように韻律や句法にとらわれずに書かれた文章で、お葬式を題材にするタブーを打ち破り、言語を超越したと高く評価されて、林榮三文学賞を受賞している。父を亡くし伝統的な葬儀に翻弄される等身大の主人公を見事に演じた新星ワン・リーウェンの脇をかためるのは、台湾の名だたる賞を獲得し国を代表する名優、タイ・バオ。亡くなる陽気なチョイ悪親父役でいい味を出している。
古い風習に戸惑い、翻弄される家族の様子を軽妙なテンポで描いた本作は、笑って泣ける家族の絆の物語である。郷愁を誘う台湾の情景、ハリー・ベラフォンテなど懐かしいポップス、そして道教特有の風習がもう一つの主人公として楽しく物語を彩っている。
誰もがいつか迎える大切な人との別れを、優しさとユーモアに溢れるストーリーで包み込み、ふとした時に訪れる寂しさに胸を締め付けられるだろう。
ストーリー
突然訪れた父の死。涙に暮れるはずが…
舞台は台湾中部・彰化県の片田舎。突然の父の訃報に、台北で働く娘・アメイが帰省する。夜店を営む兄・ダージ、大学生の従弟・シャオチュアンが集まり、道士でもある叔父・アイーの指図で伝統的な道教式の葬儀が執り行われることになった。占いで決められた野辺送りの日は7日後。しかし、それから思いもよらない“父をおくる”旅が始まった。
古いしきたりに沿ったお葬式は、泣き女が過剰に泣くわ、楽隊が登場するわの、まるでお祭りのような大騒ぎ。理解できないことばかりだが、悲しみに浸る間もなく、なんとか一つ一つをこなしてゆくアメイの前に、父の恋人が現れて…!? そんな喧騒と混乱のなか、父とのたわいもない思い出がふと甦り、深い絆と寂しさに包まれるのだった。そしてついに7日目、別れの日がやってくる。