作品詳細

あがた森魚ややデラックス
監修:森達也 撮影・編集・監督:竹藤佳世
出演:あがた森魚 鈴木慶一 矢野顕子 久保田真琴 緑魔子
絵:奈良美智
製作・配給:トランスフォーマー
宣伝協力:太秦
2009年/カラー/90分/デジタル
「邪魔すんなよ!おれの旅だよ、これは。」
24時間全力疾走、行きあたりばったり日本全国67箇所ツアーの軌跡。
2008年8月、北海道・釧路。まもなく還暦を迎えるシンガー・ソングライター、あがた森魚の、またしても無謀なチャレンジが始まった。日本最北の地から、南は沖縄・石垣島まで全国67箇所を、たった1台のキャンピングカーでめぐる、さすらいのライブツアー。留萌、小樽、青森、函館、横浜…様々な土地を漂流するように生きてきたその人生をなぞるように、車は波瀾万丈の旅路をゆく。行く先々、畳の上、テーブルの上、あがた立つところがいきなりステージと化す。熱く語り、はしゃぎ踊り、酔いつぶれ、怒鳴り、ちょっとだけ泣いた。奔放すぎる生きザマと、心に染み入るメロディ。音楽からもはみ出してゆく、剥き出しのあがた森魚が見えてくる。
1972年、「赤色エレジー」の爆発的ヒットで華々しいデビューを遂げたあがた森魚は、これまでに30枚を超えるアルバムを発表。さらに、シンガー・ソングライターのみならず、詩人、俳優、エッセイスト、映画監督などなど、ジャンルも常識も軽々と飛び越え、あがた的生き方を貫いてきた。その半端じゃない数の顔が、友人の矢野顕子をして「天然記念物」と言わしめるほど。今回のツアーには、その全てが凝縮されている。還暦過ぎて、わめいたり叫んだり。そして、旅のゴール、東京・九段会館での感動的なフィナーレを迎えたあがたは…。
本作では、全国横断ツアーのスタートから、鈴木慶一はじめ、デビュー当時あがたを支えたバンド「はちみつぱい」のメンバーや、矢野顕子、緑魔子らが参加した、東京でのファイナルイベント「あがた森魚とZipangBoyz號の一夜」までの半年に完全密着。ハプニング続出のツアー舞台裏に加え、ライブでの情熱的なパフォーマンスなど、あがたの楽曲を贅沢に収録し、その魅力の全貌に迫る。この途方もない旅の記録をまとめ上げたのは、若松孝二監督『実録・連合赤軍あさま山荘への道程』のメイキング、河瀨直美監督作品などで頭角を現し、長編デビュー作『半身反義』で国際的評価を集めた新鋭女性監督・竹藤佳世。さらに、日本を代表するドキュメンタリー監督・森達也(『A』『A2』)が監修を手掛け、ハチャメチャにブッ飛んで、ハッとするほど心揺さぶる天才ソングライターの(やや)デラックスな核心に迫る。あがた森魚って、何モノ?!